ヤツが逃亡したのは、この窓からです。
これは、数年前の、しかも昼間の写真ですが、
まさに現場はここなのでした。
ちなみに
このふたりは、ストッパーをかけていなくても、
網戸を強引にこじ開けることはしませんでした。
あれから数時間——。
日付も変わる頃でした。
ちょうどこんな格好で、
夜の闇を見続けるふたりの姿がありました。
闇の中には、ヤツの姿が!
私と目があった途端、目を逸らして。
やましい気持ちだけはあるのかもしれません。
(たぶん、気のせい...)
玄関の扉を開けて迎え入れようとすると、
玄関に近寄ってきてはくれましたが、
警戒して1メートル以内に入ろうとはしません。
お腹をすかせているでしょうから、
いったん扉を閉めて、エサを持って、ふたたび玄関へ。
玄関の外にお皿を置いて、ようすを見ます。
そーっとエサに近づいてたべはじめはしましたが、
私が身動きすると、後退します。
扉を閉めると、近づいて食べ始めます。
扉の横のすりガラスに、薄茶の影がうつっています。
が、扉のこちら側で私が動く気配を感じると、
薄茶のかたまりが去っていくのです。
わかりました。
そんなに帰ってきたくないのなら、
無理に帰ってきていただかなくて結構です。
というわけで、
玄関にちゃんと鍵をかけて、私は眠りにつきました。
とりあえず、ご飯を食べてくれたので、
ひと安心ってことで...(^^;
続く!