道化は踊る

万年筆に、インクに、紙に... 今日も元気に踊ってます。 みなさまも、ぜひご一緒にw

逃亡にゃんこの帰還 中篇

ヤツが逃亡したのは、この窓からです。

 

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この窓から

これは、数年前の、しかも昼間の写真ですが、

まさに現場はここなのでした。

  ちなみに

  このふたりは、ストッパーをかけていなくても、

  網戸を強引にこじ開けることはしませんでした。

 

あれから数時間——。

日付も変わる頃でした。

ちょうどこんな格好で、

夜の闇を見続けるふたりの姿がありました。

 

闇の中には、ヤツの姿が!

 

私と目があった途端、目を逸らして。

やましい気持ちだけはあるのかもしれません。

(たぶん、気のせい...)

 

玄関の扉を開けて迎え入れようとすると、

玄関に近寄ってきてはくれましたが、

警戒して1メートル以内に入ろうとはしません。

 

お腹をすかせているでしょうから、

いったん扉を閉めて、エサを持って、ふたたび玄関へ。

玄関の外にお皿を置いて、ようすを見ます。

 

そーっとエサに近づいてたべはじめはしましたが、

私が身動きすると、後退します。

 

扉を閉めると、近づいて食べ始めます。

扉の横のすりガラスに、薄茶の影がうつっています。

 

が、扉のこちら側で私が動く気配を感じると、

薄茶のかたまりが去っていくのです。

 

  わかりました。

  そんなに帰ってきたくないのなら、

  無理に帰ってきていただかなくて結構です。

 

というわけで、

玄関にちゃんと鍵をかけて、私は眠りにつきました。

  とりあえず、ご飯を食べてくれたので、

  ひと安心ってことで...(^^;

 

続く!