道化は踊る

万年筆に、インクに、紙に... 今日も元気に踊ってます。 みなさまも、ぜひご一緒にw

活版TOKYO 2019 その2

昨日、活版TOKYO 2019 に行ってきました(^^)v

 

いろんな活版印刷関連グッズがお目当てだったのは

まったくもってまちがいないのですが、

人混み苦手、人口密度高いと息が詰まる、ほとんど

引きこもりの私が、混雑してるのがわかりきっている場所に

それでもあえて出かけて行ったいちばんの目的は、

研究社印刷さんの展示 これでした(^^)/

 

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  辞書の組版の展示ですって(o

  これが行かずにおられようか!!!

 

でございます。

 

展示されていたのは、

1997年刊行の『英語語源辞典』。

  現在、密林あたりでお目にかかれるのは1999年の縮刷版 

 

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この時代まで活字だったなんて感動しました。

活版→清刷→フィルム製版 の流れ。

(活版から直接印刷していたわけではありませぬ)

あら? フィルム製版じゃなくって写真製版って言うんでしたっけ。

記憶が定かでなくって...orz

 

来場者(私ではない)の「写植じゃないの?」の質問に

「7校とかあったので、写植ではとてもとても……」と

答えていらしゃいましたが、

心の中で「ですよねぇ」と同意しつつ、

辞書のあの真っ赤なゲラ(しかも、ひらひらと両側に継ぎ足しの

紙までふつーに貼りまくってある!!!)を思い出して

 

  嗚呼、あれを一文字一文字組み替えて

  くださっていたなんて

 

ホントもうしわけない気持ちでいっぱいになりました。

 

ご説明によると、研究社印刷さんは 写植なしでDTP移行 

だったように聞こえました。

CTSもなしだったのかしら。尋ねられなかったけど。

 

DTPじゃなく?」

とたずねていた御仁!

ユニコード以前のこの時代、辞書をDTPでなんて

正気の沙汰じゃありません。

OSもアプリも。特に、フォントは。

外字・造字だらけよ。どんだけ作りまくったか...orz

でもって、メモリなどの物理的環境も。

気が遠くなるくらいファイル分割したんだから(TT)

 

それはともかく。

この説明、とても興味深く読みました!

 ↓ ↓ ↓

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今日、会場に行かれる方、必読です。

ぜひ、ぜひ!

 

 

そうそう。

『英和大辞典』もありました。

 ↓ ↓ ↓

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父の本棚から引っぱり出しては

ずいぶんとお世話になったものですw

 

左下の鉛色の塊は活字 “Oxford”。

じっくりとは見られなかったんですが、

見出しとおなじ書体だったのかしら。

見出しには分綴が入っているので、

そのままって訳ではないけれど。

それにしても。

8pt って、ほんとちっちゃい...

これで組んでた植字工のみなさん、すごい(@@)